遊び

アニメを見終わったら何か自分もやらねばならないことがあるような,そんな気がしてくる.でも,生きることの無意味さに気づいてしまってからは,何をなしたところでどうせ意味はないという気持ちが常にあって.どこか矛盾を抱えてしまう.なんか自分のやるべきことを決定してストイックかつ完璧主義的に生きるような方法を今までとってきたけれど,失敗ができなくなって続かないとか,目標が大きすぎて嫌になるとかそういうことがよくあった.

 

なんとなく机の上の小さな棚から「ご冗談でしょう、ファインマンさん」を久々に読んだ.ファインマン先生はロスアラモスの原爆の仕事から帰ったあたりで随分擦り切れていたらしく,ファインマン先生もこういう時期があるんだなと思った.

 

このあと,出がらしになったファインマン先生は,楽しむ方向に開き直る.

(様々なオファーに対して)...期待に近づこうと努力する責任なんて何もありゃしないんだぞ!

アラビアンナイト』を読む調子で気の向いたときに,その価値なんぞぜんぜん考えずに,ただ物理で遊ぶことにしよう.

これは.ファインマン先生らしい回答だと思った.楽しむことを忘れた人生は苦しい.

 

一番を目指す人,もしくは周りと競って目標を達成しようとする人はストイックさが必要だ.でも,独自性とか自分の世界観,キャラクターを出す方向に行くなら,楽しみながら実験を繰り返して,とことん考える.そういう手も結構いい戦略なんじゃないかと思えた.

 

工学部にいると,人類を豊かにするとか幸せにするとかが目標になるのかもしれないけれど,そんな目標はどうだっていい.ただ手を動かして考え続ける,それで楽しんでいたい.期待に答えなくていいし,たくさん失敗もしたい.失敗しても嘘はつかずに正直でありたい.寂しい時は人と話したいし,集中している時は人とかけ離れた場所にいたい.

 

なんかそんな言葉が頭を埋め尽くして,結局何を書こうとしてたか分からなくなってしまったので,今日はここでおしまい.